バレエのプリエ|上達のコツを大人初心者さんにもわかりやすく解説 【用語と動きの解説 #1】

バレエの基本「プリエ」とは?

バレエ初心者からプロのダンサーまで、バレエの基礎として欠かせない動作、それが「プリエ」です。
見た目はシンプルなのに思ったより難しい……と感じたことはありませんか?

実はプリエには、バレエの大切な感覚がギュッと詰まっています。
体の軸を育てたり、しなやかな流れを生み出したり──
「ただひざを曲げる」だけではない奥深さがあるんです。

この記事では、そんなプリエの基本からやさしくお伝えしていきます。
引き上げる感覚や、間違えやすいポイントも解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

🕊️この記事は、バレエ歴40年以上、大人の方の指導にも長く携わってきた講師が、経験をもとにお届けしています。
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目次

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はじめに|バレエの「プリエ」って何?

バレエのレッスンで、最初に行うことが多い「プリエ」。
その語源はフランス語の plier(プリエ)で、「曲げる・折る」という意味があります。
つまり、バレエでいう「プリエ」は、ひざを曲げる動きのこと。

とてもシンプルに思えるかもしれませんが、
プリエは、あらゆる動きのはじまりや終わりに登場するバレエの基本中の基本
だからこそ、正しく丁寧に身につけることがとても大切なのです。

🔰「沈まずに、引き上げながら曲げる」
プリエの感覚をつかむことで、あなたのバレエはもっとしなやかに、軽やかになります。

プリエの種類|ドゥミ・プリエとグラン・プリエ

バーレッスンで行うプリエには、次の2種類があります。

◆ドゥミ・プリエ(Demi Plié)

「ドゥミ」は“半分”という意味。
かかとを床につけたまま、ひざを横に曲げていきます。
股関節から脚全体でターンアウトし、上体はまっすぐ引き上げたまま
しゃがむのではなく、ひざが横に引っ張られて下りていくようなイメージです。

◆グラン・プリエ(Grand Plié)

「グラン」は“大きく”。
ドゥミより深くプリエし、1・4・5番ポジションではかかとが床から離れます
2番ポジションだけは、かかとをつけたまま深く曲げましょう。

どちらも、床を足裏で押しながら上に伸びて戻っていくことが大切です。
ただ沈んで戻るのではなく、エネルギーの流れを感じて。

基本のドゥミ・プリエのやり方

  1. 足をポジションに置き、内ももから股関節ごと外へターンアウト
  2. 骨盤は床に対して垂直に、上体を引き上げたままキープ
  3. ひざが横に引っ張られるように、かかとが床から離れない範囲でプリエ
  4. 戻るときは、足裏で床を押しながら、上体を天井へ伸びていく

🔸プリエは、上下運動ではなく「全身のエネルギーが流れていくような動き」
しなやかに、静かに、エレガントに。

プリエ上達のための4つのコツ

① 引き上げる

足裏から頭の先まで、らせん状にエネルギーが巡るような感覚で、引き上げましょう。
引き上げがないと、ただの屈伸運動になってしまいます。

② 股関節からターンアウトする

膝や足首ではなく、股関節から脚全体でターンアウトします。
前腿・ひざ・つま先がほぼ同じ方向で外側を向いているか、鏡でチェック。

③ 骨盤と肩を平行に保つ

肩と骨盤の4点で長方形を作るように意識
「背中が壁についているイメージ」で上下にまっすぐ動くと安定します。

④ 内ももを使って、しなやかに

プリエ中も内ももへの意識を持ち、膝と内ももが引っ張り合う感覚を育てましょう。
床を押して戻るときも、内ももからの引き上げがポイントです。

よくあるプリエのNGパターン

  • おしりが後ろに出る
  • 膝が中に入る(ねじれている)
  • 下がりすぎるグラン・プリエ(脱力しすぎ)
  • 上体が前に倒れる/鏡をのぞき込むクセがある

上記は「引き上げ・ターンアウト・中心軸」が崩れると起こりやすくなります。
また、膝を痛めてしまう原因にもなります。十分注意しましょう。

Q&A|こんな時どうする?大人世代のプリエの悩み

Q. プリエをするとひざが痛くなります…
→ 痛みが出る場合は、ターンアウトが過剰になっているか、ひざとつま先の方向がズレている可能性があります。股関節から開き、無理のない範囲で行いましょう。

Q. プリエでかかとがすぐ浮いてしまいます
→ ふくらはぎや足裏が硬い・脚の重心が後ろにあると起こります。2番ポジションなど広めのポジションで、かかとをつける練習から始めてみてください。

Q. そもそも“ひし形”になっていない気がします
→ ターンアウトができていない・ひざが前に出ている可能性があります。まずは“つま先・ひざ・股関節”が、ほぼ同じ方向で外側を向いているか、鏡で確認しましょう。

自宅でできる!簡単プリエ練習ワーク

🪞壁を背にした「プリエ感覚チェック」

  1. 壁に頭・背中・おしり・かかとを軽くつけて立つ
  2. 1番ポジションで、背中をつけたままドゥミ・プリエを行う
  3. 上体が前に傾いていないか確認しながら、静かに上下してみましょう

→ 壁を“軸の基準”にすることで、自分の重心や姿勢の崩れに気づくことができます。

小さなエピソード:プリエで笑顔になった瞬間

ある生徒さんが、「ずっと膝に引っかかりを感じていたけど、引き上げて動いたら、スーッと動いた!」と、レッスン中にふっと笑顔になったことがありました。
その瞬間の軽やかさや、うれしそうな表情は、今でも私の心に残っています。

体の使い方が変わると、プリエも表情も変わっていきます。
少しずつ育てていく感覚、ぜひ一緒に味わってみてくださいね。

プリエはすべての動きの“つなぎ”

ジャンプの着地やターンへの入り、次の動きへの“準備”など、
プリエはあらゆる場面で「つなぐ」役割を果たします。
だからこそ、プロのダンサーも日々のレッスンで大切にしているのがこの動き。

大人からバレエを始めた方も、まずはバーレッスンでのプリエを丁寧に。
その積み重ねが、しなやかで美しい動きへとつながっていきます。

おわりに

プリエは、地味なようでいてバレエのすべての基礎につながる大切な動き。
一見シンプルでも、体の感覚を育てながら、丁寧に向き合っていく必要があります。

自分に合ったターンアウト、自分のペースでの成長。
それが叶うのが大人のバレエの魅力でもあります。
焦らず、自分の体と向き合いながら、少しずつ感覚を育てていきましょう🩰

バレエと同じように、姿勢や柔軟性を大切にしたい方にはホットヨガもおすすめ。
LAVAのスタジオは、無理なく動ける環境が整っています。

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プリエを少しずつ体で感じられるようになったら、次は「タンデュ」に進んでみましょう。
脚を伸ばしながら床をなぞる動きは、バレエらしさがぐっと広がる第一歩です。
初心者さんにもわかりやすく、動きのポイントを丁寧に解説しています♪

👉 バレエのタンデュ|正しいやり方をやさしく解説【用語と動きの解説#2】

さらに、バレエの基礎をゆっくり学びたい方へ。
プリエやタンデュをはじめとした「大人のためのバレエ用語と動きの解説」を一覧でご覧いただけます。

👉 バレエ用語と動きの解説 一覧ページへ

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