バレエの姿勢を整える意識のコツ⚖️下半身編|骨盤を安定させる5つのポイント【#22】

骨盤を安定させて、バレエの動きがグッと変わる!

「もっと足を高く上げたい」「きれいに立ちたい」と思ったとき、まず意識しておきたいのが骨盤の安定です。
下半身の土台である骨盤がグラグラしていると、どんなに筋力があっても、バレエの動きが不安定になってしまいます。

この記事では、大人バレエの方がすぐに実践できる「骨盤を安定させる5つの意識のコツ」を、やさしく丁寧にご紹介します🩰
読んだその日からレッスンに活かせる内容になっていますので、ぜひ今日から意識してみてくださいね。

🕊️この記事は、バレエ歴40年以上、大人の方の指導にも長く携わってきた講師が、経験をもとにお届けしています。
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📝目次


🦴 1. 骨盤は “箱” のようにイメージしてみる

バレエでは「骨盤を立てる」という表現をよく使いますが、言葉だけだと難しく感じる方も多いかもしれません。
そんなときは、骨盤を “箱(ボックス)” のようにイメージしてみましょう。

箱が前に倒れたり、後ろに傾いたりすると、中にある体のバランスも崩れてしまいます。
バレエの立ち姿勢では、この箱が地面に対してまっすぐ立っている状態を目指します。

骨盤を立てることで、上半身が自然に引き上がり、脚の可動域も広がります✨
「骨盤=箱」イメージ、ぜひレッスンで取り入れてみてくださいね。

🧍‍♀️ 2. 両足でしっかり立つ感覚を養う

バレエの動きの中には、片足で立つ・回るなどの要素が多くありますが、基本は両足でしっかり立つこと

骨盤が安定していると、足裏の感覚が高まり、自然と足指まで意識が届くようになります。
レッスン中、「今、どちらかに体重が寄っていないかな?」と立ち方を確認してみるのも効果的です。

丁寧に立つ時間を重ねることで、筋肉の使い方が洗練されていきます。

👣 3. 床を押す意識で脚の軸を安定させる

「軸を取って」と言われると、どうしても上に伸びることを意識しがちですが、
下(床)に向かう力を意識することで、逆に上半身が安定しやすくなります。

足の裏、足指の裏で床を押すようなイメージで立ってみましょう。
骨盤がしっかりと地面に支えられて、軸足がブレにくくなるはずです。

”床との対話” ができてくると、センターでも自信をもって動けるようになりますよ🩰

🧘‍♀️ 4. お腹の内側から支える感覚を持つ

骨盤周りを安定させるには、腹筋の表面よりも、内側の感覚を大切にしましょう。

下腹部からみぞおちの奥をすうっと引き上げるイメージを持つことで、
骨盤の内側から支えられているような安定感が生まれます。

力で固めるのではなく、内側の支えを信じる。
そんな意識が、しなやかなバレエの動きにつながっていきます。

💡 5. 日常生活の中でも“骨盤チェック”

レッスンのときだけでなく、日常の立ち姿・座り方にも骨盤の安定を意識してみましょう。

電車の中で立っているときや、キッチンに立つときなど、ふと「今、骨盤立ってるかな?」と確認するだけでもOK。

体は“意識”によって変わっていきます。
大人バレエだからこそ、日々の積み重ねが大きな変化になります🌱

❓Q&A:骨盤の位置、どこが正解?

Q: 骨盤の “正しい位置” って、結局どこなのでしょう?
A: 目安としては、横から見たときに、腰と下腹部の出っ張りが揃っている状態です。

仰向けに寝てひざを立てたときに、腰と床の間に大きな隙間ができないようにします。
そのうえで、尾骨をくるっと下げるようにして、下腹部の奥を骨盤の内側へ近づけるようなイメージを持ちましょう。

背中・後頭部が床にやさしくつく感覚が得られれば、かなり良い骨盤位置に近いと言えます。
この姿勢は、レッスン前のチェックにもおすすめ。整えてから動き始めることで、レッスンの質もぐっと高まります

最初は無理に形を作ろうとせず、少しずつ感覚をつかんでいくことを大切にしてみてくださいね。



📌「5つのコツ」まとめ

  1. 骨盤は“箱”のようにまっすぐ保つ意識を
  2. 両足でしっかり立ち、土台を安定させる
  3. 床を押す力を使って、脚の軸を強化する
  4. 内側の腹筋をすうっと引き上げるイメージで、骨盤を支える
  5. 日常の中で“骨盤チェック”、意識の積み重ねが変化に

バレエの姿勢は、知識よりも「感覚」が大切
今回の5つのコツを、ぜひレッスンや日常に取り入れてみてくださいね✨


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